» ギターのブログ記事

ヤマハから、トランスアコースティックギターが発売されたと聞いて早速試してみました。
コンセプト自体は昨年ぐらい発表していましたが、今回初めて製品化されたようです。
s-ta
製品名は、YAMAHA LL-TA  です。
LL16がベースとなっており中国製のギターです。
外観の違いはピックガードが透明になってる点です。
トランスアコースティックの効果としては、
「アンプを使用することなく、ギターの生音にリバーブ、
コーラス等のエフェクトをかけられる、
全く新しい演奏体験をお届けします。」だそうです。

実際に手にした第一印象は「重い」。3キロぐらいはある感じです。
確かに、バック材に震動を与えるアクチュエーターと、
アクティブピックアップの2つの電子回路系を
サウンドホールに内蔵しているので、そこは仕方ないかもしません。

55255_12005_1コントロール部はこんな感じです。
(A)コーラスコントロール
(B)リバーブコントロール(Room/Hall)
(C)TAスイッチ/ラインアウトボリュームコントロール
単三電池2本を必要とするアクティブピックアップで、
エンドピンの上に電池ボックスがあります。

トランスアコースティックを使うには、まずシールドを繋がずに、
(C)ボタンを長押しします。電源がONになるとサウンドホール内の基盤の
グリーンのLEDランプが光ります。つまり外からは電源ONが判別出来ません。
これはこのギターの最大の欠点だと思います。
あとは、(A)、(B)ボタンでコーラス、リバーブを調整するるのですが、
両方をMAXにした状態でも、エフェクターのような甚だしい効果はかかりません。
つまり自然な効果だと思います。言わなけば分からない程度です。

また、シールドを繋げば、コーラスやリバーブの効果がかかったままラインで出力されるようです。
ただし、シールドを繋げていると常に電池が消耗されるのは一般のエレアコと同じようです。

面白いギターではありますが、電気系が故障したら基盤全部を取り換える必要がありそうで
メンテナンスが心配になります。また電源ONランプが外側に無い等、UIも改良の余地がありそうです。

■ヤマハミュージッククラフト新田工場製(静岡県浜松市)

The FGなどのカスタムギターやミュージシャン用のギターを制作している工場。

アルファベットの読み替え
H=1、I=2、J=3、K=4、L=5、M=6、N=7、O=8、P=9、Q=0、X=10、Y=11、Z=12

・1997年~1999年 混合6桁シリアル
PO501J
頭文字アルファベットが西暦、その次のアルファベットが月、次の3桁が生産台数、
最後のアルファベット(J)は日本製の意味です。(生産台数は毎月501から始まります。)

・1999年~ 混合5桁シリアル
PL201J
頭文字アルファベットが西暦、その次のアルファベットが月、次の3桁が生産台数です。
(生産台数は毎月201から始まります。)

・2001年~ 混合7桁シリアル
QIJ001A
頭文字アルファベット2桁が西暦、その次のアルファベットが月、次の3桁が生産台数、
最後のアルファベット(A)は日本製の意味です。

YAMAHA FG180-50TH が発売されたので店頭で実物を見てきました。
目的は従来モデルのTHE FGとの違いを確認することです。

訪問したのは、銀座ヤマハのB1Fのギター売り場。
FG180-50THとTHE FGがガラスケースの中に鎮座していました。!(^^)!

FG180THE FG

 

 

 

 

 

#FG180-50THは限定400本ということですが、○○/400といった通し番号はふられておらず
#シリアル番号で管理しているそうです。(ということは401本以上作っても分からない?)

まず予想外だったのが、FG180-50THは中国製!だったことです。
オール単板、ハードケース付きというスペックなので、てっきり国内工場で生産されてる
と思っていましたが、値段を考えるとそれはやはり国産は無理でしょうね。
ちなみにYAHAMAの国内工場で生産するアコギで一番低価格なのはTHE FGだそうです。

そんで、早速FG180-50THを試弾き!
TOP材がAREということでレスポンスと粒立ちは良好です。
ただTOPは割と黄色い着色になっていて、スプルースの繊維がほとんど見えません。
ネックは現在のアコギとしてはちょっと厚めで、弦高は6弦12Fで3mmぐらいありそうですが、
どのポジションでもまあ弾きやすく音量も安定しているようです。
造りも特に気になる荒さは無く、内部のブレーシング(スキャロップド)も綺麗に
仕上げられています。フィニッシュはオールポリ塗装で塗装はちょっと厚い感じです。

#塗装厚めだが、AREとスキャロップドでレスポンスを稼いでいると推測。

まぁ、この時点で、FG180-50THはなかなかうまくまとまったギターという印象です。

で、次にTHE FGを試弾き!
こちらは、FG180-50THより若干ボディが小さいようですが抱えた感じそれほど体感はないです。
ただTHE FGは軽いです。スケールが634mm(FG180は650mm)、指板幅が43mm(FG180は44mm)、
ネックも薄く、FG180-50THと弾き心地がかなり違います。
テンションが弱めで、弦高も低め(6弦12Fで2.5mmぐらい)なので特に指弾きでは楽ですね。
また、こちらもオールポリ塗装ですが、塗装は薄いみたいなので音の振動が体に伝わってくる
感じがします。レスポンスも速く、マホガニーボディのオール単板らしい音はします。
一方、FG180-50THは若干合板ちっく(悪い意味ではなく)な音でした。
(比較しないと分からないレベルですが・・・)

その他、ペグ、ピックガードは、FG180-50THとTHE FG は同じもの、
ナット、サドルは、FG180-50THはユリア樹脂、THE FGは牛骨だそうです。
また、 FG180-50THとTHE FG とも黒色のハードケースが付いているそうですが、現物は未確認。

以上、FG180-50THとTHE FGは似て非なるギターでした。
価格差が2倍以上ありますので、コスパを考えるとFG180-50THはお買い得ギターですね。
FG180-50THは注文、売れ行きとも好調とのことで400本完売するのも時間の問題かも。

■FG180-50TH
■THE FG

ヤマハのThe FGの発売時(2002年)カタログです。
2kg以下ぐらいなので、とにかく軽いギターです。
発売当時16.5万円(税抜き)なので、現在かなり値上げしてますね。
高級材を使ってハンドメイドで作ってるので、質感の割には高額な感じがします。
新しいうちはあまり鳴らないギターかもしれません。(個体差かも)

YAMAHA_FG

Martin のD1の1993年のカタログです。
当時15万円の格安マーチンですが、
現在のプレッシャー材のラインナップよりマーチンらしい音が出ていたと思います。
マホガニーモデル(バックは単板)と、ローズモデル(サイド&バックは合板)があったようです。
現在もほとんど中古で見かけませんね。

Martin_D1

Guildギターのカタログです。1993年ぐらいのものです。
当時は山野楽器が代理店だったようです。
現在でも人気のあるD55は新品で30万円ぐいなので、かなりリーズナブルです。
現在のGuildは中国製が多くなってしまいました。

Guild_D55

東海楽器の造っているアコースティックギター Cat’s Eye’s の1993年のカタログです。
Martinのコピーですが、国産のハンドメイドでリーズナブルな値段でした。

CatsEye

Gibsonのコピーブランド、Orvilleの1993年ギターカタログです。
基本的に国産製品なので、当時のGibsonコピーとしてはよく出来ていたと思います。
山野楽器が代理店をしていたようです。

Orville_LPS Orville_LPC Orville_SG Orville_335 Orville_Acoustic

SHENANODOAH ギターの1993年のカタログです。
SIGMAギターと並んで、マーチン社が設計し日本国内で生産されていたギターです。
クロサワ楽器のブランドで寺田楽器が作っていたようです。
シグマギターのラインナップと重複するところもありますが、こちらは少し価格が高いようです。
といっても、D28コピーが12万ですから安いです。

SHENA

1993年のSIGMAギターのカタログです。
マーチンのプランニングによって日本で製造されていたギターです。
以前は、このような良質な国産ギターがありました。
D18のコピーが8万円、D28のコピーが10万円、00028のコピーも10万円、安すぎる。
今、このスペックで国産で作ったらいくらするのだろう?
SIGMA

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